VirtualBox 6から7へ



なかなかできないバージョンアップ


VirtualBoxが7になったのは2022年10月頃、もう一年近くが経とうとしていますが、やっと手持ちのバージョンを上げようという気持ちになりました。

仮想マシンのバージョンアップが億劫になるのは・・・
【理由その@】
これまでの経験から、仮想マシンソフトのバージョンを上げると、何かトラブルが発生することが多く、今問題なく動いているのならそっとして置きたいという心理が働きます。

【理由そのA】
Aditionalをインストールしてある仮想環境には、新しいバージョンのAditionalを入れ直すことになるのですが、スナップショットが複雑な場合、どこに対して行うのか迷うことがあります。
単純なスナップショットであれば、最新ひとつでいいのですが、使いこなしているOSほど複雑なスナップショットになり、いくつも同じ作業を何度も行うのが面倒に感じます。

それでも重い腰を上げたのは・・・
【理由その@】
お盆休みでまとまった時間が取れました。普段の仕事に追われた状態ではなかなかその気になれませんが、このタイミングでやっておこうと思いました。

【理由そのA】
Win95関連の高速化パッチが出たという噂を聞いたのでこれを試してみたいと思いました。

【理由そのB】
実機では、Windows11へのアップデートを再三拒んで、未だにWindows10を使っています。先ず仮想環境でWindows11を試してから判断したいと思っているのですが、この場合にネックになるのが仮想環境にTPM機能がないことです。今回「TPM 1.2」と「TPM 2.0」に対応したとのことですので、この辺りを試して見ようと思います。



まずは最新バージョンを使ってみましょう


インストール自体は簡単ですね。最新版を入手してインストールするだけです。これまで使っていた仮想マシンの一覧はそのまま使えました。以前に全部未登録の状態になり、既存のOSをひとつひとつ手作業で追加した記憶があるのですが、バージョンアップの時だったか、PCを買い換えたときだったか、記憶が曖昧です。ソフトのバージョンアップは、以前の状態をキープするのが当たり前であって欲しいです。
※仮想マシンで動くOSが3桁になろうとしていますので、ひとつずつ追加は勘弁して欲しい。

見た目でわかる変化点は、各窓にエラー情報を出すための右ペインが表示されるようになったことで、これがちょっと鬱陶しいです。エラーで起動できなかった時に、既存の大きさでは起動ボタンが隠れてしまうという状態で、何とも使い辛く、横幅を広げざるを得ませんでした。
各OSの動作チェック、旧バージョンのAditionalが当たっているものは新しく入れ直します。バージョンアップで動かなくなるのではと恐れていたのは、ごく一部でした。まずひとつ目はWindowsXPの64bitですが、Aditionalを入れると画面が真っ黒になってしまいます。こちらはAditionalを入れない状態で使って行くことで対処しようと思ってます。

もうひとつはWindows10の64bitで、こちらは深刻な様子です。Aditional以前に、OSの起動ができません。こんなエラーが出ます。


SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED(VBoxVideoW8.sys)を調べて見ると「VirtualBox for AMD64デバイスドライバの欠落または破損(ウイルス/マルウェア感染に起因)または関連するハードウェアの欠陥が原因です。」とのことです(ネットの情報そのまま)。

仮想マシンソフトのバージョンアップだけで「ハードウェアの欠陥」って?、何か不具合っぽい匂いがします。どうしようか少し悩みましたが、このOS環境、仮想ではインストールしたままほとんど使っていませんでしたので、この際思い切って、最初からインストールし直してみることにしました。
「MediaCreationTool22H2.exe」をダウンロードして実行すると、ISOイメージがダウンロードできます。32bitと64bitの両方を選択すると8G近いファイルになりますが、起動時に32bitと64bitの選択ができ、その後、HOMEやPROなどのエディションも選択できます。これ1枚で事足りるのはありがたいですね。



しかも、OSのアップデートができなくてもいいならライセンスなしでもインストールできてしまうらしいです。 私の場合、前マシン(Windows7プリインストール)の頃にWindows10を使って見たくてOSを単独で購入、 その後現マシン(Windows10プリインストール)に乗り換えたので、ライセンスは2つあります。 なので、実装と仮想の両方で使うことができます。

「安心して下さい、持ってますよ。」

そんなこんなで、無事インストールができました。




悩みの種、Windows95


仮想マシンに過去のOSを入れたい場合、パラメータ等を正しく指定してさえすれば、かなりの確率でインストールに成功します。それほど、仮想マシンの性能がいいのでしょう。
そんな中、一番の「困ったちゃん」がWindows95です。前のマシンの頃は、インストール時は動いていたのにいつの間にか原因不明のエラーで起動しなくなったり、特に何も対応していないのに突然直ったり、とにかく不安定なんです。これが、新しいマシンになってホストマシンのスペックが上がると、100%起動エラーになりました。不安定な状況は解消しましたが(爆)、何の解決にもなってません。

そんな状況になってしまったので、どうしてもWindows95を使いたいという場合は、PC-98エミュレータを使うことにしました。 こちらはマシンスペックの調整ができるので、少し遅めに設定して安全運転すればWindows95が起動します。ただ現実問題として「どうしてもWindows95を使いたい場合」なんてものが無くて、実際にはそのまま放置となっていました。
そんなある日、性能がいい高速化パッチが出ているという噂を耳にしましたので、これを試してみることにしました。
「FIX95CPU_V3_FINAL.ZIP」をダウンロードして、その中にある「FIX95CPU.ISO」を使ってCDブートします。すると、こんな感じのいかにも怪しげな画面が出てきます。



何かキーを押せと言っているので、リターンキーを押します。



すると、ドキュメントを読むか?と聞いてきます。どうせ読んでもわからないので、迷うことなく「N」を選択します。



こんな画面が出て終了となります。CDをイジェクトしてマシンをリセットすれば、あら何とWindows95が問題なく起動します。悩みの種がひとつ消えました。パッチの作者に感謝です。



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